転職の思考法 は転職しない人も読んでおくべき1冊です

転職の思考法

どうもこんばんは。

肉球 (@nikuq299com) です。

 

サラリーマンをやっている多くの人は、「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思った」事があると思います。

私は一度どころか数え切れないほど、このまま今の会社にいていいのか?と思い続けてきたため、このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法 を読んでみました。

私は今所属している会社が3社目なのですが、この本を読んでみて、無意識に実践できていたところとできていなかったところがあり、転職時に思考すべき内容が奥深いものだと思い知らされました。

 

はじめに

ポイント1

転職を考えていない人でも、自身の現状把握を行うために読むことをおすすめします!

 

以下は、Amazonサイトから引用したこの本の説明文を一部抜粋したものです。

◆本書で解決する「悩み」
・会社を辞めるべきタイミングがわからない
・「年収は下がるけど、魅力的な会社」への転職はありか
・自分の市場価値をどう測るか、そしてどう高めるか
・「中途で入るべき会社」と「新卒で入るべき会社」をどう見極めるか
・「本当にやりたいこと」がいつまでたっても見つからないがどうすればいいのか……etc

◆転職に必要なのは、情報ではなく思考法である
もはや終身雇用が完全に崩壊した日本。しかし、「転職」がタブー視される風潮の中で、誰にもノウハウを聞けずにさまよう「転職難民」が今、たくさん生まれています。多くの人が「とりあえず」と転職エージェントに登録し、次から次へと企業を紹介され、情報の海におぼれてしまう例が跡を絶ちません。いま本当に必要なのは、情報ではなくその情報を判断するための「思考の軸」なのだ、というのが本書のコンセプトです。

 

「転職」という行為は、日本でもだいぶ認知されてきたものの、まだまだ労働市場の流動性は低い状態です。

その原因は、旧世代 (いわゆる団塊世代) から刷り込まれた「終身雇用という幻想」「転職は悪という社会観」があるからではないかと考えます。

確かに、団塊世代の時代は経済成長の真っ只中であり、労働者は会社に尽くす代わりに、会社は労働者の面倒を一生見る、という図式が成り立ち、その考え方で全く問題ありませんでした。

しかし、我々現役の労働者はその前提が成り立ちません。

20年以上続くデフレで経済成長はゼロ、グローバル化した経済情勢により、戦場は国内から世界に変わり、会社も労働者の面倒を見る余裕がありません。

我々は会社を盲信せず、自分で自分の食い扶持を稼がなければならないのです。

 

転職の思考法 の書評

ポイント2

転職の経験有無にかかわらず、自分の状況を棚卸ししてみよう!

 

おすすめする読者層

会社に努めている方は読んでほしい内容です。

この本に書いている知識は若ければ若いほど、有効に使える内容ですが、年配の方でも、これから生きていく上での戦略を練るために、知ってほしい内容を満載しています。

 

ネタバレしない程度の感想

大事なことは、自分の価値を高める事だと著者は説きます。

本書では、この自分の価値を量る3つの指標「業界の生産性 (一人あたり)」「技術資産」「人的資産」を定義し、これらをかけ合わせた結果こそが自分の価値、すなわちマーケットバリューと定義しています。

3つの指標の簡単な説明は下記のとおりです。

 

業界の生産性 (一人あたり)

簡単に言うと業界が持っているパイが大きいほど、その業界で働く人の給料が高くなります。

 

世の中には投資銀行やコンサルタント、ブライダル業界など、激務なお仕事がたくさんあります。

かたや投資銀行では若くして何千万円という報酬を受ける人もいれば、ブライダル業界で30代の中堅社員が数百万円という、投資銀行より低い報酬を受け取っています。

同じ激務なのになぜ後も報酬が変わるのかと言うと、業界のパイが違うからです。

個人を顧客とするブライダル業界の1案件あたりの報酬単価と、法人や超裕福層を顧客とする投資銀行の1案件あたりの報酬単価は、間違いなく後者のほうが高いです。

後者は何百億、何千億という、個人では見ることもないような大金を扱っているわけですから。

なので、報酬を求めて職を探す場合は、業界を間違えると自身が望まぬ方向にコトが進んでしまいます。

 

技術資産

他人と比較して、自分が何をできるかということです。

資格でも経験でも良いので、自分ができることを転職先でそのまま使うことができる技術を指しています。

資格で言えば国家資格は、少なくとも国内では有効な技術資産になりますよね。

経験については、例えば営業やチームリーダの経験を積み、それらの業務を抽象化できれば、どの会社に行っても活用できる技術資産になり得ます。

逆に言うと、抽象化できない業務は技術資産になり得ませんので、今の仕事を汎化する思考で仕事を進めることが望ましいです。

 

人的資産

ズバリ、人脈です。

人は不合理な生き物で、どれだけロジカルに物事を進めても、最終的に決断を促す要素は「信頼」です。

著者は、ビジネスの世界において、優秀な人ほど「貸し借り」で動いているといいます。

あの人なら信頼できるとか、あの人のためなら手を動かしてもいいという感情が決め手になるので、人的資産を育むよう説いています。

 

まとめ

まとめ

そうはいうものの、世の中はカネだけではない!

 

ここまで、カネカネカネとウンザリされた人も多いと思います。

確かに、転職の思考法 というタイトルだけに、「自分の価値をどれだけ最大化して、自分を高く買ってもらうか」という観点での記載もあったのですが、前述したとおり、人間は不合理です。

世の中には、報酬よりやり甲斐を仕事に求める人がいます。

本書では、何をするかに重きを置く「Todo型人間」と、どんな人でありたいか、どんな状態で有りたいかを重視する「being型人間」の2種類が存在し、世の中の99%はbeing型人間だと言っています。

前者は世間でインフルエンサーと言われる人たちです。

世の中のビジネス書は1%のインフルエンサーが書いたものなので、99%のbeing型人間がマネをしようとしても難しいと思います。

私を含めたbeing型人間は、自身の特性を踏まえた上で1%のインフルエンサーの理論を咀嚼しなければ、悲しい結末となる可能性があります。

自分がこれから「どう仕事と付き合っていくか」という事を考え、自身の整理をするためにも本書はおすすめの1冊となります。

本書は下記から取得できますので、お時間がある方はぜひご一読ください。

 

 

それでは。ごきげんよう。

 

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