これからを稼ごう 仮想通貨 と未来のお金の話 、を読んでみました (書籍レビュー)

これからを稼ごう

どうもこんばんは。肉球 (@nikuq299com) です。

先日、当ブログでも紹介した60分でわかる!ブロックチェーン最前線 (著:ブロックチェーンビジネス研究会) を読んでから、ブロックチェーンと仮想通貨へのワクワクが止まらなくなってしまいました。

「 60分でわかる! ブロックチェーン 最前線 」を読んでみました。

2018.06.30

 

この状況を収めるべく、積本の順番を差し替えて、2018年6月30日に発売された、これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話 (著: 堀江 貴文) を読んでみました。

出版元は徳間書店で、著者はLivedoor の元社長で、最近は民間初のロケット打ち上げでも話題になった、ホリエモンこと、堀江貴文氏です。

また、当書籍の監修に、ビットコインの第一人者である大石 哲之氏が参加されています。

 

当書籍は、タイトルの通り、今ではなく「これから」に向けた話です。

「今」の在り方に悶々としている方は、ぜひこの書籍を手にとって読んでいただきたいです。

 

はじめに

ポイント1

「これからを稼ごう」というタイトルだけど、投資や投機の話ではない!

以下は、Amazonのサイトから引用した、この本の説明文です。

お金は変わる。そしていずれ「なくなる」――。

2017年、バブルを迎えた仮想通貨市場。だが、その本質は投機対象でも決済手段でも、あるいはブロックチェーンという技術革新ですらない。お金という存在の正体に皆が気づき始めたことこそが、革命なのだ。

ビットコインが目指した自由、イーサリアムがもたらす大変革、そして新しく訪れる個人と会社・国家との関係性とは。仮想通貨から学ぶ「これからの経済学」。

 

仮想通貨はここ数年で、「億り人」なる新興裕福層や、芸能人の参入などで、広く世間に知られるようになり、世間に対する仮想通貨は、投資・投機の対象というイメージがついてしまいました。

しかし、氏は、仮想通貨が我々にもたらしたものの本質は、投資や投機などではなく、お金の在り方だと説きます。

 

書評

ポイント2

仮想通貨が我々に与えたインパクトとは、お金という存在の意味を問いかけたこと!

おすすめする読者層

本書をおすすめできる読者層は下記かなと思います。

  • 仮想通貨に興味を持ち始めた人
  • ある程度、仮想通貨とブロックチェーンの仕組みを理解している人
  • 堀江貴文氏が好きな人

 

当書籍内で、氏が言う通り、最低限の仮想通貨に関する知識を持った上で読むと、より有意義な時間になると思います。

個人的には、先日紹介した60分でわかる!ブロックチェーン最前線 (著:ブロックチェーンビジネス研究会) を読んで理解していれば、当書籍もすんなり読めると思います。

 

おすすめできない読者層

仮想通貨やブロックチェーンの歴史を把握している人には、前半の導入部分は退屈に思えるかもしれません。

また、当書籍で氏が最終的に言いたいことは、これまでに氏が別の書籍で主張してきた内容と重複するところがあるため、氏の著書を全て押さえている方は、目次を見て必要そうな章の当たりをつけた上で、読みたい場所だけ読んだほうが良いと思います。

当書籍の中で、氏が伝えたいことは、第5章に集約されていると感じました。

 

ネタバレしない程度の感想

仮想通貨が私達の生活に与えたインパクト

驚きを隠せない。

Microsoftの創始者であるビル・ゲイツや、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットは、ビットコインに懐疑的なスタンスを持っているという前振りをした上で、氏は、ビットコインを否定する考えには賛同できないとし、「いつの時代もテクノロジーを信じ、その能力を理解するのは、若者だ」と言います。

氏の、常に挑戦する姿勢を表す、素晴らしい名言だと思いました。

 

私達は、今の経済のあり方を一変させるほどのインパクトを持つ、1000年に1度の転換期の最中にいると氏は言います。

この言葉が意味することは、円やドル、ユーロなど、国 (ユーロは国家の集合体ですね) という経済圏が作った貨幣の呪縛が解ける (経済活動が多様化する) ということです。

当書籍の冒頭は、この転換期にいたるまでの背景を説明すべく、前半にビットコインから始まった仮想通貨とブロックチェーンの歴史、そしてポイントとなる事件について、わかりやすく説明されています。

 

仮想通貨は、これまで国家でしか管理できなかった貨幣を個人で作れてしまいます。

これまでの通貨は、発行した国がその価値を保証することで成り立っていましたが、仮想通貨にはこの概念が当てはまりません。

また、仮想通貨は、普及の速度に法律が追いついておらず、実際に一部の店舗では仮想通貨で決済も行えるなどの経済活動が存在するため、下手な規制は混乱を招く可能性があります。

国は、この折り合いをどうやってつけていくのか興味深いなあと思いながら読みました。

現実の通貨と同じ扱いで税金をむしり取るのか、別の道を模索するのか分かりませんが (まあ、前者の課税の方向で動いていますよね)、いずれにしても、これまでの背景を抑えておくことで、今何が起きているのかを、より正確にに把握できるようになると思います。

 

「大きなインパクト」のよく挙がる具体例として、海外送金処理があります。

海外送金は、各国の銀行という大きなパワーがその業務を一手に握っており、高額な手数料と引き換えに、確実にサービス (契約) を履行します。

しかし、仮想通貨を生み出した技術は、こういった中央集権的な現代の仕組みを根本的に変える可能性があり、この例で言う銀行のような第三者を介さなくても、正しく契約を履行できるようになるといいます。

上記はほんの一例であり、これから起きる様々なことは、18世紀の産業革命が人間に爆発的な生産性をもたらせたこと、20世紀末にインターネットが普及して、距離の概念が一変した事くらいのインパクトを持っていると思います、ワクワクが止まりませんね。

 

経済活動の過去回帰

物々交換。

今後の世界は、遊んでいる資産を不特定多数の人たちが分け合って使い、資産主と利用者の双方に利益をもたらす共有経済 (シェアリング・エコノミー) の時代が来るといいます。

これは、我々も実生活の中で少しずつ感じていることだと思います。

身の回りでは、かつて無いほどモノが溢れ、これまでテレビを始めとするメディアからの一方通行しかなかった情報発信は、インターネットの普及で誰もが相互に情報発信できるようになりました。

この「モノ余り」「双方向発信」という前提条件ができたおかげで、AirbnbやUber、メルカリなどのシェアリングエコノミーが徐々に普及してきていますよね。

シェアリングエコノミーの普及が何を意味するのかというと、世界の経済活動単位に大きな変化が出るということであり、人は国や会社というような大きなパワーを持った集団に属さなくても、活動できるようになるということです。

実際、我々のまわりには、2018年6月19日に上場したメルカリをはじめとして、多種多様なサービスが、着々と独自の共有経済圏を作っています。

氏は、この共有経済圏のようなコミュニティの繋がりが大事だと言います。

これまでは、巨大なパワー (起業) が一方的にモノを生産して消費者が購入するという一方通行的な経済活動でしたが、シェアリングエコノミーは、資産主と利用者の双方向の経済活動であり、この活動は、貨幣が発達する前の経済活動 (物々交換) に回帰しているかのようです。

そんなシェアリング・エコノミーを更に発展させたものが、仮想通貨を基盤としたトークンエコノミーであり、このトークンエコノミーこそが経済活動に活力を与える基になると氏はいいます。

 

まとめ

まとめ

お金の本質、ついては今後の生き方について考えさせられました!

我々が生活するうえで必要としている「お金」について、じっくり考える事ができました。

私なりの解釈ですが、氏が伝えたい事は、「お金という物質に囚われることなかれ」という風に受け止めました。

この本を読んで感じたことですが、氏は仮想通貨が生まれる前のLivedoor時代から、この本で伝えようとしている事を実践してきたんだなということが、文章から伝わってきました。

この人の本質を掴む力はすごい。

現在は、氏の考えと同じ軸を持ったICO (Initial Coin Offering: IPO (initial public offering) の仮想通貨版のようなもの。資金調達を仮想通貨で行う) やクラウドファンディングなどのサービスが次々と世に公開されています。

私自身も、お金との向き合い方、そして今後、どのように生きていきたいかを真剣に考えていきたい、と思わせてくれる1冊でした。

仮想通貨やブロックチェーンは、まだ成熟したとは言い難いですが、今後の動向がとても楽しみです。

 

みなさんも、もしお時間があれば、ぜひご一読ください。

それでは。ごきげんよう。

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