インターネット 上のトラブルをきっかけに、ネットがリアルに回帰する!?

インターネット 上のトラブルをきっかけに、ネットがリアルに回帰する!?

どうもこんばんは。肉球 (@nikuq299com) です。

昨晩、著名ブロガーのHagexさんが刺殺されたという報道が流れました。

hagexさんは、2004年からブログを開始している著名なブロガーらしく、なんとも痛ましい事件となりました、ご冥福をお祈りします。

 

今日は、インターネットとリアルの関連について、思ったことを記事にします。

はじめに

ポイント1

インターネット上のいざこざは、リアルで報復されるのか!?

私はメディアの報道をナナメ読みしただけなので、コトの真実は分かりかねますが、上記の ITMedia News によると、犯人は、インターネット上の交流でバカにされた事を恨んで犯行にいたったそうです。

私は文字を通してしかこの件をインプットできませんが、どんな理由があったとしても、殺人はダメだと思います。

この事件後、ツイッターで一部の方が、今後はインターネットもクローズな世界になっていくだろう、という発言をされていましたが、私としては、その発言に疑問があります。

 

インターネット とは

ポイント2

日本におけるインターネットの歴史は、商用利用が始まってから約四半世紀と短い!

簡単ですが、これまでのインターネットの歩みを記載します。

ARPANETの誕生 (1969年〜)

ご存知のかたも多いかもしれませんが、インターネットは、アメリカの軍事技術から生まれた通信規格です。

インターネットの前身は、ARPANET という、アメリカで生まれた世界初のパケット型通信技術です。

以下、 Wikipedia からの引用です。

ARPANET(アーパネット、Advanced Research Projects Agency NETwork、高等研究計画局ネットワーク)は、世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、インターネットの起源でもある。アメリカ国防総省の高等研究計画局(略称ARPA、後にDARPA)が資金を提供し、いくつかの大学と研究機関でプロジェクトが行われた。ARPANETのパケット交換はイギリスの科学者ドナルド・デービスとリンカーン研究所のローレンス・ロバーツの設計に基づいていた。

 

今から半世紀も前に、インターネットの前身となる技術は生まれていたんですね。

この技術は、情報を1箇所に置いておくことのリスクを考慮して、各拠点のデータを相互バックアップすべく、開発されたのだと、学校で習った記憶があります。

 

日本への導入 (1984年〜)

日本でインターネットの基となったのは、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学を結んだUNIX同士で通信できる ネットワーク でした。

そこから、インターネットは、1991年に商用化され、徐々に我々の生活に普及していきます。

 

日本への普及 (〜現在)

少し古いですが、総務省が公開する情報通信白書 (平成18年版) を見ると、1997年に約1,100万人いた利用者が、わずか8年後の2005年に約8,500万人に膨れ上がっています。

そして、同じく総務省が公開する インターネットの普及状況 を見ると、日本でのインターネット普及は1億人を超え、普及率も90%超と、ほぼ全ての国民に普及していると言っても過言でない状況となっています。

日本においては、たった四半世紀強でインターネットが一気に大衆へ普及したといえます。

今やスマホは一人1台持ち、誰もがインターネットと密接な暮らしを行うようになりました。

 

今後の インターネット に必要な議論

ポイント3

インターネットのオープンな環境がもたらした恩恵を忘れてはならない!

問題の本質は野放しなネット世界ではない

この事件は、どの報道を見ても、インターネットで恨みを持った容疑者が〜、という論調で報じられていますが、私は、この事件をインターネットを介して起きたことが本質であるかは疑問に思っています。

今日、ツイッターのタイムラインを眺めていて、匿名の世界は危険なものであり、インターネットは、リアルのようにクローズな世界へ回帰するだろう、という意見を見かけました。

ただ、この手の問題は、インターネットを介さなくても起きえることであり、今回の事件はインターネットを介した事が原因である、というのはいささか論点がずれいないかな、と感じています。

確かに、著名人 は、人前に露出する機会が多いですし、著名人は知らないが、フォロワーが知っているという、今回の事件と同じ一方通行な人間関係も発生するため、こういった事件にはすごく敏感になると思います。

自由なネットの世界がもたらした財産

しかし、私は、インターネットがここまで発展した理由は、リアルにはない、誰でも参加可能な、オープンな世界が広がっていたからだと思っています。

企業しか使えなかったUNIXは、フィンランドの位置学生であった、リーナス・トーバルズ 氏の呼びかけに集まった世界中の有志によってダウンサイジングした Linux を開発したことで、UNIX系アプリの開発が一般人でも利用、開発可能になり、オープンソースコミュニティが流行りました。

Apacheなどのオープンソースコミュニティが発達したおかげで、これまで、企業のような一部の人しか利用できなかったソフトウェアを誰もが利用できるようになりました。

企業においても、オープンソースソフトウェアを利用していない会社は少ないのではないでしょうか。

私がブログを書いている WordPress にしても、オープンソースコミュニティから生まれたソフトウェアです。

私が知っているITの分野だけでも、開かれたインターネットは、私達の世界に、これだけの恩恵をもたらしてくれました。

規制の是非は慎重に行うべき

身に危険を感じる著名な方々と、誰にも知られていない私の立場では前提条件が違うため、当然意見も異なりますが、安易に規制の方向には進んでほしくないな、と思いました。

オンラインサロンのように、個人が立ち上げたコミュニティであれば異論はありませんが、インターネット自体を法規制して、 すべからく匿名性を排除してしまうことは、個人的に賛成しかねます。

世の中には私のように、匿名だから発言できる人間もいるのです。

まとめ

まとめ

インターネットがリアルへ回帰することにより、失うものがあることを忘れてはならない!

今回の事件を発端に、インターネット世界の「自由」について、色々な議論がなされるかもしれません。

各人の主張は立場によって、色々なものがでるでしょう。

ただ、こういう議論は、発言力の強い一部の人間の声だけで決めず、色々な主張を集約した上で結論が出ることを望みます。

インターネットで出会う人は、自分に都合の良い人ばかりではありませんが、それでも、インターネットは自由であり続けてほしいと思っています。

これからを生きるためには、個々が問題の本質について理解に努め、メディアの言いなりにならずに自分が正しいと思った意見を言える世の中にならなければ行けないと思います。

次はもっと読んでいて楽しくなれる記事を書きます(´・ω・`)

それでは、ごきげんよう。

 

コメントを残す