大麻 における日本と世界の認識差について

大麻 における日本と世界の認識差について

どうもこんばんは。肉球 (@nikuq299com) です。

この記事は、大麻などを推奨するものではありません。大麻を含む麻薬の摂取は、国内であろうと国外であろうと日本の「麻薬および向精神薬取締法」が適用されますので、ご注意ください (逮捕されますよ!)

今日、何気なくツイッターを見ていたら、イケダハヤトさんがこんなツイートをしていました (見つけるのが遅すぎですね。。。)。

私も最近、ハイパーメディアクリエイターである 高城 剛 さんの 大麻ビジネス最前線:Green Rush in 21st century を読んでいて、大麻ビジネスについて少しだけ知識を持っていました。

たまたま、このツイートを見たことも何かの縁だと思うので、大麻の現状について共有できればと思い、記事を書きます (これ以上、このネタを寝かせておくと、読んだ内容を忘れてしまいそうなので)。

 

はじめに

ポイント1

世界における大麻の取り扱いは、徐々に変化している!

Googleで「大麻」をキーワードにして検索をかけると、それなりの情報を取得できるのですが、ツイッターを見ていると、まだ、大麻には負のイメージが強い方が多いように見えます。

下記ツイートは、先程紹介したイケダハヤトさんへのリツイートなのですが、大麻は悪いもの、という前提での返信に見えました (もし、発言の趣旨が異なる場合はご指摘いただけると助かります)。

法律上、問題なければ何をしても良いと言うつもりはありませんが、嗜好品として認められているタバコは、受動喫煙によって、周囲の方へ健康被害を及ぼしますし、お酒についても、正気じゃない人が飲酒運転をして人を殺めてしまうことがあります。

ここでは、いったん嗜好品の是非は検討せずに話をすすめます。

大麻 のおさらい

大麻 とは何か確認する

Wikipedia を見たら、詳細な解説が載っていましたので、冒頭の概要を引用します。

大麻(大蔴、たいま、cannabis)は、アサの花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナとも。花から製造されたものをガンジャ、樹脂をハシシ, チャラスと呼ぶ。含有される約60種類のカンナビノイド、特にテトラヒドロカンナビノール (THC) には薬理作用があり、紀元前から用いられてきた。嗜好品、また医薬品として用いられ近年では医療大麻とも呼ばれる。喫煙、気化、飲食により成分を摂取することで用いられる。

 

大麻は、医薬品としても用いられます。

私が調べた範囲だと、対象成分は、テトラヒドロカンナビノール (THC) とカンナビジオール (CBD) であり、調査の詳細は後述します。

 

大麻 の精神作用成分

Wikipedia をざっと読んだ限り、大麻は、含有する テトラヒドロカンナビノール (THC) という成分が、精神作用があり、「ヤバイ」と言われているもののようです。

ただ、 THC の説明を読む限り、さほど危ない成分には見えません。

以下、Wikipedia からの一部引用です。

テトラヒドロカンナビノール (THC)

精神作用

カフェイン程度の依存性がある。幻覚を見ることは稀である。欧米諸国の複数の統計・研究によれば、アルコールと近似した酩酊感・倦忘感を有する程度であり、周囲の人々に対する近親感を有し、酒乱の様な騒ぎを起こすことなく、平和に酔いつぶれたようになる程度である。日本の政府機関が啓発している「幻覚・妄想」は生じない、とのことで、日本政府の見解と欧米研究機関との研究成果に乖離が生じている。個人差もあるが一般的には血圧には変化はない。食欲が増進するとの大勢の体験者からの意見が寄せられている一方、「欧米でのマリファナ常習者は何故か皆痩せている」状況も指摘されており、未だ解明には至っていない。

THCは感情的な場面に対し、恐怖と怒りの表情認識を著しく損ない、悲しみや幸せの場合にはわずかにしか損なわせない

 

我々日本人のイメージする大麻は、いわゆる嗜好品としての大麻 (マリファナ) で、マリファナを吸ったら、気持ち良くなって危ない!というイメージではないでしょうか?

私も、大麻は危ない!というインプットを受け続けて来たのですが、日本政府の見解と欧米研究機関の研究結果に乖離があるようです。

日本政府の見解と欧米研究機関の成果のどちらが正しいかは、私には判断できません。

ただ、私は、こういった情報すら知りませんでしたので、記事を書くために調べてみてよかったなと思います。

これまで、何も疑問に感じずに許容してきた「大麻は危ない!」という情報は、もしかしたら誤解かもしれないということです。

 

厚生労働省の見解を確認する

学校で習った話や、インターネットで集めただけの情報だけではなんなので、実際に、 厚生労働省 のサイトで情報を集めてみました。

下記は、厚生労働省が公開する 今、大麻が危ない! という資料からの引用です。

大麻は脳に影響を与える違法な薬物です!
間違った情報に流されず、正しい知識で判断しましょう。

 

続いて、コチラも厚生労働省が公開する 大麻に関する現状 という資料からの引用です。

大麻とは

大麻取締法における「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品のことを言います。大麻草の成熟した茎や繊維等の製品、大麻草の種子及びその製品は大麻から除かれます。(大麻取締法第一条)
大麻の穂や葉に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が脳神経のネットワークを切断し、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下、知覚の変化などを引き起こします。大麻は、世界で最も乱用されている薬物です。依存症の治療を受けている患者数も増加していると報告されています。

大麻に関する世界の状況

世界保健機関(WHO)は大麻を精神毒性、依存症がある有害なものとして評価しており、国際条約上も大麻はヘロインと同様の最も厳しい規制がかけられています。
欧州の一部の国やカナダ、アメリカの一部の州では、医療用途(疼痛緩和等)での大麻の使用が認められていますが、アメリカの連邦法では、大麻を禁止薬物にしており、食品医薬品局(FDA)も医療用に用いる大麻を医薬品として認可していません。
また、WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。

 

厚生労働省の公開する情報は、 Wikipedia の情報と真逆ですね。

大麻は日本の法律上、禁止されていますので、厚生労働省は、当然、大麻の危険性を警告します。

更に、厚生労働省は、世界の状況としても、WHOは、大麻の医療用途の可能性については、科学的な根拠に基づいた報告を行っていません。、という情報を公開しています。

この記事は、Wikipediaと同様に臨床結果などのエビデンスが無いので、私には情報の正否を判断できません。

まあ、私がエビデンスを見たところで判断できるかどうかは別ですが。

もし、厚生労働省の発信するデータの裏付けに詳しい方がいましたら、優しく教えていただけるとうれしいです。

 

世界の 大麻 に関する扱い

世界の一部で、大麻に関する認識の修正が始まっています。

各国の動き

まず、先進国であり、G7でもあるカナダが2018年10月17日から大麻を解禁するという報道が流れました。

 

ソースを見つけることができなかったのですが、アメリカでも、カリフォルニア州をはじめ、いくつかの州で大麻を合法化していたはずです。

 

国連の動き

Forbesは、国連で「大麻規制」見直しへ、米FDAもパブリックコメント募集という記事を出しています (下記引用は一部抜粋です)。

「CBDの使用が健康被害をもたらすという、いかなる証拠も見つかっていない」とWHOの委員会は述べている。

米国のFDAはパブリックコメントの募集にあたり、「大麻は1961年に発効の国際条約でスケジュール1に指定されて以来、その効果に関し一度も正式な調査が行われてこなかった」と述べている。

カンナビジオール ( CBD ) は、麻に含まれる成分です。

以下、 Wikipedia からの引用です。

多くの試験から良好な安全性の特徴、忍容性があり、テトラヒドロカンナビノール (∆9-THC、以下THCと表記) のような典型的な効果(精神作用)はなく、乱用、依存、身体依存、耐性はみられない。CBDは広く医療への応用の可能性があるとみなされている―臨床報告によると、副作用が少なく、特に向精神作用がなく、精神運動学習や心理的な機能に影響がない事などがその理由である。医薬品としての治験が完了しているものがあり、また規制を緩和した国が見られる。

 

大麻ビジネス最前線にも、CBDは、がんに対して「腫瘍の縮小」「血管新生阻害」「がん転移防止」などの効果がある、という記載がありました。

また、WHOの大麻に関する見解の判断を6月に行うとのことだったので、調べてみたら、Herbというメディアが下記の記事を公開していました。

UN Drug Committee Declares Cannabis Is An Effective, ‘Relatively Safe Drug’

この記事では、前述した、国連事務総長のアントニオ・グテーレスがポルトガル首相時代に自国で行った「薬物の非犯罪化」は成功と見られ、世界中の支持者から高く評価されているとのことです (過剰摂取、HIV感染、全体的な使用量が減少しているらしい)。

 

まとめ

まとめ

客観的な情報を取得した上で、正しい判断をしなければならない!

調べる限り、WHOの見解も、大麻は比較的安全という抽象的な発表にとどまっているため、大麻の解禁は、メリットとデメリットのどちらが際立つかかわかりません。

ただ、大事なことは、思考停止せずに、何が真実なのかを考えていくことだと思います。

普段受け流してしまう、自分に関係なさそうなことでも、少し深掘りするだけで、全く違った見方ができ、それがなにかの役に立つかもしれません。

現在のメディアは、とても中立性のある情報を出しているとは思えません (テレビ局、新聞を含めたメディアは、広告主がいるので当然の結果ですが)。

正しい情報ですが、そこには各社の思想や思惑が混ざり込み、ミスリードを誘発するような表現も多々存在し、データの受信者に正しく伝わらない場合があります。

私の書いた記事も、気をつけているつもりではいますが、知識不足や勉強不足で読み手に誤解を与える可能性があります。

正しい情報を得るには、一つの問題を色々なソースで確認して、情報に客観的を持たせることです。

なので、異なる意見がございましたら、適宜コメントをいただけると、私も勉強になります。

コメントを1件ももらったことがないので、寂しいんです (ノД`)シクシク

 

今回記事を書くきっかけとなった書籍は、下記となります。

記事中で書籍で知ったことを少しだけ載せましたが、他にも色々な情報が載っています。

  • 大麻ビジネスを使った日本税収増への提言
  • 大麻の取り扱いは技術が必要であること
  • 大麻業界のYahoo!や、医療用大麻郵送サービスなど、有望企業が現れ始めている
  • 中国における大麻ビジネスの取り組み
  • 世界各国の大麻ビジネス動向

 

私は人生で大麻に関わったことがなく、全くの無知でしたので、通常の生活では触れることのできない情報を得ることができて有意義でした。

私はKindle Unlimited の会員なので、この書籍は月額会費で読みました。

Kindle Unlimited は、初回30日は無料なので、もし上記書籍を読みたい場合は、無料期間中に読み切って解約を行えば、無料で読むことができます。

それでは、ごきげんよう。

 

 

コメントを残す