アルコールの種類 について

アルコールの種類 について

どうもこんばんは。

肉球 (@nikuq299com) です。

 

先日、酔いのメカニズムについて記事を書いてみたので、続けて アルコールの種類 についても書いていこうと思います。

 

酔いのメカニズム を調べてみた。

酔いのメカニズム を調べてみた。

2018年11月25日

 

ウンチク的にこの話をすると以外に知らない人が多いので、興味のある方はぜひ読んでください。

 

はじめに

ポイント1

お酒の種類分けは精製方法にアリ

 

一口にお酒と言っても、私達の身の回りには、色々な種類のお酒が氾濫しています。

日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワイン、ブランデーなどなど。

私達は、これらを一括りにお酒と呼んでいますが、それぞれの味や特徴が全然違います。

この特徴の違いは生成方法にあるのです。

 

アルコールの種類

ポイント2

作り方でこんなに特徴に差が出る!

 

まず、お酒の種類は、大きく醸造酒と蒸留酒に分けられます。

 

醸造酒とは

醸造酒とは、穀物や果実などの原料を酵母によってアルコール発酵させて作ったものです。

例を挙げると、日本酒やワイン、ビールが該当します。

醸造酒は原料を麹菌でアルコール発酵させてドロドロ (醪 (もろみ) というらしいです) になったところをろ過したものです。

 

日本酒

日本酒は米、米麹、水を原料としてアルコール発酵させたものです。

日本酒は銘柄によってあれだけ味が違うのに、元を辿ると「米」「米麹」「水」という同じ原料を使って生成しています。

地域で取れる水や米などの材料によって味がかわるのでしょう。

 

ワイン

ワインはぶどうを発酵させたものです。

よくアニメで出てくる「ぶどう酒」と言われるお酒のことですね。

白ワインは、白ぶどうなどの色の薄いぶどうから生成したものです。

赤ワインは、黒ぶどうや赤ぶどうなどの色の濃いぶどうから生成したものです。

ワインも日本酒と同様に、元を辿ると「ぶどう」のみという同じ原料を使っているにもかかわらず、銘柄によって色々な味を楽しめます。

 

ビール

ビールは、麦芽・ホップなどの原料とビール酵母、水で原料をアルコール発酵させて作ります。

ビールと言えば炭酸と泡ですが、この炭酸も発酵させると自然に発生するものと考えると、とても興味深いです。

ただ、近年のビールは品質を一定に保つために、炭酸ガスを別途注入しているというような記事も見受けられました。

 

製法は同じなのに、原料や発酵過程の管理で味が変わってくるなんて、すごく興味深いですね。

 

 

蒸留酒とは

蒸留酒は、醸造酒を蒸留したお酒です。

例を挙げると、焼酎、ブランデー、ウイスキーが該当します。

原料を麹菌でアルコール発酵させるところまでは同じですが、その後に「蒸留」という一手間を加えて、ろ過したものを蒸留酒といいます。

 

焼酎

米焼酎はお米から作った醸造酒 (日本酒) を蒸留することで生成します。

焼酎は米の他にも麦、芋など、色々な穀物を原料としているものがあるのですが、こちらはあまり詳しくないので今回は割愛します。

 

ブランデー

ブランデーは果実から作った醸造酒 (ワイン) を蒸留することで生成します。

ブランデーについてもワイン以外に多様な種類の醸造酒を元に生成したものがあり、リンゴから作るアップル・ブランデーやサクランボから作るチェリー・ブランデーなどがあるようです。

 

ウイスキー

ウイスキーは麦から作った醸造酒 (ビール) を蒸留して生成します。

ウイスキーも、例えばバーボンとかはトウモロコシをベースにしたお酒なので、トウモロコシの醸造酒を一度生成してから作るのでしょうね。

 

醸造酒と蒸留酒の違い

醸造酒と蒸留酒の違いはなにか?と言われると、アルコール濃度の違いが一つの特徴だと思います。

蒸留酒は蒸留工程でろ過を行うことにより、より濃度の高い成分を抽出できます。

日本酒のアルコール分が15度に対して焼酎は25度となっていたり、ビールのアルコール分が5度に対してウイスキーは40度だったりと、蒸留酒はアルコール分が高くなっています。

 

しかし、お酒の酔い方でいうと、アルコール度数の低い日本酒やワインの方が酔いが深くなります。

醸造酒はアルコール発酵の過程で複数種類のアルコール成分を生成するのですが、蒸留酒は蒸留工程で複数のアルコール成分を1つだけ抽出してしまいます。

人間の体は複数のアルコールを一度にまとめて処理することができないため、醸造酒は酔いが残りやすい (二日酔いになりやすい) ようです。

逆に単一アルコールの蒸留酒は、体内での処理が醸造酒より楽に行えるため、酔いが残りにくいようです。

 

番外編:口噛み酒

番外編になりますが、この記事を書いていたら、ふと「君の名は。」を思い出しました。

地元のお祭で三葉さんがお米を噛んで升に戻すシーンがありました。

これは口噛み酒と言って、人為的に作るお酒の発祥という説があるそうです。

以下はWikipediaからの引用です。

口噛み酒(くちかみざけ)は、などの穀物やイモ類、木の実などを口に入れて噛み、それを吐き出して溜めたものを放置して造るのこと。古代日本、アイヌ、沖縄、奄美諸島で作られていたほか、中南米やアフリカなど世界各地に見られたが、アマゾン低地などに残存する以外ほとんど消滅した真臘では女性が醸すことから「美人酒」と呼ばれていた。また、人為的に造る酒の発祥は口噛み酒であるという説がある

日本列島への渡来時期や製法、文化を考えると、同じく米を原料としている日本酒の原形とはなり得ないと考えられている

 

まとめ

まとめ

お酒が完成するまでの期間に思いを馳せればより美味しく飲める!

 

お酒って色々な味を楽しめるのですが、そのルーツを辿ると作り方ってすごく限られているんですよね。

それでも、これだけ味の幅があるということは、先人たちが工夫を重ねて来た結果だと思います。

ウイスキーとか、そもそも蒸留するだけでも面倒なのに、そこから更に樽で何年も寝かせるとか、ホントスケールの大きな仕事をしているなと、職人さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

みなさんも、もしお酒の席に立ち会う機会があったら、目の前のお酒がどうやってここまで届いたのか思いを馳せてみてくださいませ。

 

今回は調べた内容が中途半端になってしまったので、もう少し調べて加筆修正して行きたいと思います。

 

それでは。ごきげんよう。

 

 

コメントを残す