どうもこんばんは。
肉球 (@nikuq299com) です。
今日、毎年恒例となっているヒートテック製品の更新をするためにユニクロアキバトリム店に行ったら、面白いものが設置してありました。
セルフレジ です。
セルフレジは今どきのコンビニやスーパーには設置してあり、さほど珍しくもないと思うでしょうが、今回紹介するセルフレジは、商品の読み込みを全て自動で行ってくれる、全自動セルフレジです。
はじめに
2018年はセルフレジの話題が多かったですね!
2018年はAmazonの無人店舗計画 (※1) に始まり、中国の無人店舗やJR赤羽駅内の無人コンビニなど、結構「セルフレジ」に関する話題が多かったように思います。
※1 Amazon go自体は2016年に発表されていましたが、今年、Amazon goを使った無人店舗を3,000に増やすという発表がありました。
Amazon Go、より大きな店舗でも導入? https://t.co/s3vIFiJenS pic.twitter.com/kMeIg9mYPm
— ギズモード・ジャパン (@gizmodojapan) December 3, 2018
コンビニだらけの日本、中国のように無人化進む?―中国メディア|ニフティニュース #次世代店舗 #無人店舗 #キャッシュレス #AmazonGo https://t.co/2Jp5BKMA2C
— エヌ・ティー・エス (@ntsbook) December 6, 2018
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JR東の無人決済店舗で“万引き”してみたhttps://t.co/N5Z9l8fEjy pic.twitter.com/p9K1SCCAsc
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) October 16, 2018
ローソンが考える「未来のコンビニ」は無人店舗ではありません。(無料開放記事、誰でもご覧いただけます) #日経クロストレンドhttps://t.co/gEL6E1v2E2
— 日経クロストレンド (@NIKKEIxTREND) October 25, 2018
セルフレジ の動向
どんなセルフレジがあるのか?
セルフレジ の方式
セルフレジといっても、現状の方式は色々あります。
大別すると、Amazon GoやJR赤羽駅の無人コンビニで採用している「カメラ方式」と、先に紹介したユニクロやローソンなどのコンビニで採用をしている「電子タグ方式」です。
それぞれの方式は、どのようにして無人レジを実現しているのか調べてみました。
カメラ方式 (Amazon go)
この方式はAmazon goが有名ですね。
Amazon goを利用する際の手順は以下のとおりです。
- アプリで入店用バーコードを表示し、店舗のゲートにあるカメラに読み込ませる。
- 商品を手に取る。(そのまま個人のカバンに放り込んでOK)
- 商品をとった後に不要と判断する場合は棚に戻す。
- 必要なものをカバンに詰め込んだら店を出る
百聞は一見にしかずということで、Amazon go のプロモーションビデオがYoutubeで公開されていたので紹介します。
これはすごい。
このビデオだけでは判断できませんが、商品を提供するメーカーがAmazon goのためだけに特殊なパッケージを用意するとは思えないので、既存商品を並べている前提で考えてみます。
お客が棚から商品と取ったり、戻したりという事をカメラで確認して決済に必要な情報を集めているようですが、これ、どうやって実現しているんでしょうか?
例えば、私達日本人が愛するコンビニでサラダを買おうとしたとき、基本的にサラダのパッケージはディティール以外ほぼ同じだと思うのですが、そこまでカメラで商品を識別できるとういことですよね。
例えば、ローソンでシーチキン&コーンサラダと玉子と蒸し鶏のサラダの2つをとって、玉子と蒸し鶏のサラダを戻しても、カメラは商品の種別を識別できると (このリンクだと判別しにくいですが、店舗に並んでいるパッケージは大きさ形がほぼ一緒です)。
ちょっと不可解なので調べてみたのですが、ハフィントンポストにて詳細な解説がありました。
Amazon goは、カメラの他にもマイクや赤外線センサー、圧力・重量センサーなどで構成されているようです。
ちょっと納得しました。
いくら画像認識の技術が向上したからとはいえ、前述のプロモーションビデオのような体験をカメラのみで実現できるとは思えなかったので。
でも、もっとすごいのは、このAmazon goを構成するコアな技術は、全てAmazonが自前で持っている技術ということです。
画像認識はAmazon製スマホであるAmazon Fire Phone (Fire Phoneは販売終了しているので、関連記事のリンクを貼りました) をリリースした際に搭載していたFireflyという技術、マイクを介した音声認識は、おなじみAmazon Echoで使われているAlexaに係る技術を搭載しているのでは、ということです。
電子タグ方式 (ユニクロ)
こちらは冒頭で紹介したユニクロのセルフレジで採用している方式で、RFIDという非接触型電子タグを各商品に持たせて、センサーを使ってRFIDタグで商品を識別するという方式です。
RFIDを使ったセルフレジは初めて見たので、珍しくて店員さんに確認したところ、RFIDは商品タグの中に埋め込んでおり、それをセルフレジの台で読み取っているそうです。
ご参考までに、以下はRFIDに関するWikipediaからの引用です。
RFID(英: radio frequency identifier)とは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりするもの、および技術全般を指す。 従来のRFタグは、複数の電子素子が乗った回路基板で構成されていたが、近年、小さなワンチップのIC (集積回路)で実現できるようになってきた。 これはICタグと呼ばれ、そのサイズからゴマ粒チップと呼ばれることもある。 一般的にRFIDとはICタグ、その中でも特にパッシブタイプのICタグのみを指して用いられることが多い。
非接触ICカードも、RFIDと同様の技術を用いており、広義のRFIDの一種に含まれる。 非接触ICカードは乗車カードや電子マネー、社員証やセキュリティロックなどの認証用など色々な用途がある。日本では、FeliCa 規格が支配的である。
RFID自体は私が学生の頃にすでに認識できていた技術なので、かなり古い技術だと思うのですが、コスト面のせいか、どうやら有意義な実用化は未だできていなかったようですね。
こちらもYoutubeから参考になりそうな動画を紹介します。
この動画の公開日が2017年11月だったので、ユニクロはだいぶ前から無人レジを展開していたんですね、シラナカッタ…
電子タグ方式は商品一つ一つにRFIDを埋め込まなければならず、タグにかかるコストが問題だという報道を見たことがあります。
やはり、Amazonのカメラやセンサーを使った方式に比べると周回遅れ感が否めません。
まとめ
Amazonより一回り以上遅れている日本、もっと頑張れ!
この記事を書いていて切に思ったことは、現状のアメリカと日本の技術格差が圧倒的であるということです。
ソフトウェアで柔軟に全ての課題を解決するアメリカ方式に対して、日本は未だにRFIDというハードで問題を解決しようとしています。
なぜ日本は問題の解決手法に対してここまでハードにこだわるのでしょう?
そして、電子タグ方式の一番の問題はスピード感です。
こちらも過去の報道で見たのですが、コンビニ業界と総務省 (※2) との間で2025年までに実用化するという合意をしたそうです。
※2 RFIDは電波を利用するので総務省の認可が必要です。
Google先生に聞いてみると、総務省から下記の文書が公開されていました。
Amazonは電子タグ方式より柔軟性が高いと思われるソフトウェアを使った方式で実用段階まで来ているのに、日本は電子タグを使った旧式のハードウェア方式を6年後に実用化すると言っているのです。
私の知識不足なのかもしれませんが、ホントにこんな計画で大丈夫なのか?という気がしてなりません。
JRが赤羽駅で実験しているカメラ方式については、詳しい内容を調べることができなかったのですが、JRとこのカメラ方式を開発している企業には頑張って欲しいです。
とりあえず、近い内に赤羽駅に行って無人コンビニを体験してきます。
そして、いつかAmazon goを体験しにシアトルに行きたいなあ…
それでは。ごきげんよう。
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